当方的2017年展覧会ベスト10

年末なので、当方が今年見に行った552の展覧会の中から、個人的に良かった展覧会を10個選んでみました。例によって順不同です。 ・「泉茂 ハンサムな絵のつくりかた」展/「泉茂 PAINTINGS1971-93」展(1.27-3.26 和歌山県立近代美術館/2.25-3.26 Yoshimi A…

森村誠「OTW / THC」展

この8月から10月にかけて大阪市内の二つのギャラリーで立て続けに開催された「THC」展(8.29〜9.9、於Calo Bookshop and Cafe)と「OTW」展(9.16〜10.22、於the three konohana)は、森村誠(1976〜)氏の未発表の旧作と新作を続けて見せることによって、氏…

「90's日本美術って何だったの!?――what was that!? レントゲン藝術研究所黎明期の日本の美術」展関連トーク

馬喰町にあるラディウム・レントゲンヴェルケで9月1日に行なわれたトークショー「90's日本美術って何だったの!?──what was that!? レントゲン藝術研究所黎明期の日本の美術」。同ギャラリーで開催されていたコレクション展(出展作家:中山ダイスケ、三上晴…

笹川治子「リコレクション――ベニヤの魚」展

笹川治子《リコレクション─ベニヤの魚雷》(2015) Yoshimi Artsで8月25日から9月17日にかけて開催された笹川治子「リコレクション─ベニヤの魚」展。過去何回か同ギャラリーで個展をしたことがある笹川治子(1983~)女史ですが、今回は一昨年(2015年)に東…

加賀城健「〈Physical/Flat〉」展

いささか旧聞に属する話ですが、此花区にあるthe three konohanaで6月16日から8月6日にかけて開催されていた加賀城健「〈Physical/Flat〉」展。関西を拠点に染色作品を作り続けている加賀城健(1974〜)氏の、同ギャラリーでは三度目となる個展でした。 1990…

井上裕加里「堆積する空気」展

井上裕加里「堆積する空気」展フライヤー Gallery PARCは毎年この時期に展覧会の企画案を公募し、入選した三つの企画展を連続して開催しておりますが、その第三弾として8.1〜13の日程で開催されていたのが井上裕加里「堆積する空気」展。日本の近現代史や――…

「>Gather — 群れ<」展

深江橋にあるギャラリーノマルにて7.22〜8.5の日程で開催されていた「>Gather - 群れ<」展は、精神科医で美術評論家でもある三脇康生(1963〜)氏のキュレーションのもと、中川佳宣(1964〜)氏と高橋耕平(1977〜)氏がフィーチャーされているという趣の展…

今道由教展

今道由教展DM 西天満にあるOギャラリーeyesで開催中の今道由教展。関西を中心に1990年代から制作活動を続けている今道由教(1967〜)氏ですが、近年は毎年だいたいこの時期(7月下旬)にこのOギャラリーeyesで個展を行なっております。当方は一昨年に初めて…

A-Lab Artist Gate 2017

7月17日まであまらぶアートラボ(尼崎市)で開催されていた「A-Lab Artist Gate 2017」。新人作家の登龍門的な位置づけのグループ展といった趣で開催されてまして、今回は大学や大学院を卒業して間もない人たち(稲垣美侑、井村一登+makership、木原結花、…

「拡がる彫刻 熱き男たちによるドローイング」展(第1期)

7月4日からBBプラザ美術館で始まった「拡がる彫刻 熱き男たちによるドローイング」展は、植松奎二、JUN TAMBA(塚脇淳)、榎忠各氏の近作〜新作を月替わりで個展形式で紹介するというもので、今月は植松氏がフィーチャーされてましたが、巨大な紙に描かれた…

「泉茂 ハンサムな絵のつくりかた」展&「泉茂PAINTINGS1971〜93」展

関西を代表する画家の一人として長年大阪を拠点に活動してきた泉茂(1922〜95)の画業を回顧する展覧会が和歌山県立近代美術館と大阪市内のYoshimi Arts、the three konohanaで3月26日まで開催されていた。 和歌山県立近代美術館での「泉茂 ハンサムな絵のつ…

「1980年代再考のためのアーカイバル・プラクティス」展+山部泰司トークショー

2月18日〜3月5日の日程で@KCUAで開催されていた「1980年代再考のためのアーカイバル・プラクティス」展は、数年前から同ギャラリーがこの時期に行なっている各年代ごとの回顧展(卒業時に大学によって買い上げられた作品を中心に展示されている)の一環とい…

柳瀬安里「光のない。」展

三条神宮道にあるKUNST ARZT( http://kunstarzt.com/ )で3月7日〜12日の予定で開催されている柳瀬安里「光のない。」展は、柳瀬女史の初個展となる展覧会ですが、控えめに言ってもかなりクリティカルな展覧会でした。在日米軍のヘリパッドの移設先としてと…

当方的2016年展覧会ベスト10

年末なので、当方が今年見に行った545の展覧会の中から、個人的に良かった展覧会を10個選んでみました。例によって順不同です。 ◯「村上隆のスーパーフラット・コレクション」展(2016.1.30~4.3 横浜美術館) 森美術館で個展(村上隆の五百羅漢図展)も開催…

「私、他者、世界、生 ―現実を超える現実―」展

箕面市にあるコンテンポラリーアートギャラリーZONE( http://art-gallery-zone.com/ )で12月10日〜27日の日程で開催されていた「私、他者、世界、生 ―現実を超える現実―」展。詩人の京谷裕彰氏のキュレーションで、OKA、川崎瞳、松平莉奈、松元悠、百合野…

「見えてる風景/見えない風景」展

高松市美術館で開催中の「見えてる風景/見えない風景」展。当方は今回初めて訪問したので知らなかったのですが、高松市美術館は「高松コンテンポラリー・アニュアル」なる企画展を定期的に開催してまして、今回の「見えてる風景/見えない風景」展はその第…

早瀬道生「表面/路上/その間」展

KUNST ARZTで9月13〜18日の日程で開催されていた早瀬道生「表面/路上/その間」展。京都造形芸大の大学院に通っているという早瀬道生(1992〜)氏の、同所では初めての個展です。 今回出展されていたのは、今年7月に沖縄本島に赴いて撮影した写真作品と、…

「辰野登恵子の軌跡 イメージの知覚化」展

BBプラザ美術館で7月5日〜9月19日の日程で開催されていた「辰野登恵子の軌跡 イメージの知覚化」展が俺得過ぎてもう何も怖くない。画家の辰野登恵子(1950〜2014)の回顧展といった趣の展覧会でしたが、彼女の最初期の作品から晩年の絵画や版画までまんべ…

レイチェル・アダムスの近作について

現在佐藤美希女史の個展「DIVER」展を開催中(9.16〜10.9)のYoshimi Artsですが、そういった企画展の合間にときおり開催される「Flexible Exhibition」は、オープンするかどうかを当日にSNS上で告知したり積極的に展示替えを行なったりするなど、常設展であ…

小川万莉子について

西天満にあるOギャラリーeyesでは時折「tourbillon」(フランス語で「渦巻」の意)と題する企画展が開催されています。基本的には若手〜中堅の画家二人展を週替わりで二セットという形式で行なわれていますが、第14弾となる今回、前半として8月22〜27日の日…

加藤巧「ARRAY」展

the three konohanaで開催中の加藤巧「ARRAY」展。主に海外でアーティスト・イン・レジデンスなどの活動を続け、昨年のはならぁとではメイン会場の一つだった今井町(奈良県橿原市)でキュレーターも担当するなど、近年は日本国内でも活動の機会を増しつつあ…

「to be 様々なる意匠 or not to be 様々なる意匠」展

伊丹市にある創治朗( http://gallerysojiro.wix.com/sojiro )で6月18日〜7月10日の日程で開催されている「to be 様々なる意匠 or not to be 様々なる意匠」展。現在地にギャラリーとしてオープンして以来一周年になるそうで、それを記念して企画されてい…

迎英里子について

ところで、当方が今年1月から6月末までの上半期に見に行った展覧会の数は美術館・画廊・オルタナティヴスペースetc合わせて283でしたが、その中でもベストというわけではないにしても、個人的に最も目からウロコが落ちたのが、寺町三条にあるGallery PARC…

迎英里子について

ところで、当方が今年1月から6月末までの上半期に見に行った展覧会の数は美術館・画廊・オルタナティヴスペースetc合わせて283でしたが、その中でもベストというわけではないにしても、個人的に最も目からウロコが落ちたのが、寺町三条にあるGallery PARC…

井上裕加里の新作-近作について

過日、京都嵯峨芸術大学で開催されていた「韓日藝術通信」展(6.17~29 出展作家は下記)を見に行きましたが、日本側・韓国側ともども適度にモダンアート的な、あるいは適度にポリティカル(・コレクトネス的)な作品が多く並んでいた中、井上裕加里(1991~…

上出惠悟「熊居樹孔」展

Yoshimi Artsで6.18~7.10の日程で開催の上出惠悟「熊居樹孔[ゆうきょじゅこう]」展。九谷焼の窯元である上出長右衛門窯の後継者として、九谷焼をベースにしつつも狭義の工芸にとどまらないコンセプチュアルで知的な想像力を豊かにたたえた作品を多くもの…

金サジ「STORY」展

蹴上にあるアートスペース虹で5.3~15の日程で開催されていた金サジ「STORY」展。写真作品を多く手がけている金女史の、同所では昨年に続く個展とのことですが、当方が彼女の作品に接するのは2012年にGallery PARCで行なわれた個展以来となります(爆)。 今…

佐川好弘「インスタント」展

枚方市にあるNote Galleryで4.10~5.1の日程で開催されていた佐川好弘「インスタント」展。佐川好弘(1983~)氏は関西を中心にゼロ年代前半から作家活動を続けていますが、今回は近作を中心に、オブジェ、パフォーマンスの記録映像、写真、陶、ZINE(2013年…

麥生田兵吾「Artificial S1 眠りは地平に落ちて地平」展

Gallery PARCで4.15~5.1の日程で開催されていた麥生田兵吾「Artificial S1 眠りは地平に落ちて地平」展。京都市内各所で毎年4月から5月にかけて同時多発的に開催されている写真展「Kyoto Graphie」のサテライト展といった位置づけの「KG+」の参加企画。Gall…

中小路萌美「色と形のこと」展

西天満にあるOギャラリーeyesで4.4~9の日程で開催されていた中小路萌美「色と形のこと」展。ここ数年、関西を中心に個展やグループ展を精力的に行なっている中小路萌美(1988〜)女史の、同所では昨年以来となる個展。大小合わせて十数点の絵画作品が出展さ…